上部頸椎とその周辺の組織③
前回からの続きです。
まだお読みではない方は、そちらを読んでから、今回のブログ記事をお読みください。
前々回の記事はこちら:上部頸椎とその周辺の組織について①
前回の記事はこちら:上部頸椎とその周辺の組織について②
つむじ理論とは福田稔先生がつむじから全身にエネルギーが伝わる(気を通す)と言う理論と、それにもとずく実際の治療から見付け出した治療法です。
つむじは人により2つの方、3つの方と人により数が違う様で、数が多いほど複雑な性格になる様です。つむじが1つで真ん中にある方は素直な性格でバランスが取れている様です。漢方のツボの百会の効果と近いですが、より実際で先生が見付け出した理論です。
頭部には前後左右に筋膜があり頭の傾きにより筋膜が緊張を起こし硬くなり頭痛の原因や顔の歪みにつながります。 また前面には顎関節(あご)があり噛み合わせにより頭蓋骨の歪みが起こりそれに伴い筋膜の緊張により頭痛が起こることもあります。
漢方のツボが頭部に多数存在しそれぞれのツボが全身に伝わる経絡の流れに沿って手の先や足の先までつながっています。よって頭部に刺激を与えることで緊張が軽くなり全身への気の流れが良くなります。特にこめかみ、耳の周りの側頭骨、耳の下の出っ張り(乳様突起)の周辺、そして後頭骨周辺は緊張が強くでる所でここに繋がる筋膜や筋肉の緊張を強めることで、首や肩の緊張を取ることが出来ます。
ご自分で強めるには頭はブラッシングするか軽くたたくこと、首はゆっくりと回す前後に動かす、肩は上下したり胸を開くことにより硬くなっていた筋肉の血行が良くなり改善されます。少し熱めのシャワーを頭の後ろや首の真ん中にかけるのも血行が良くなります。
頭部の緊張、頚部の緊張は別々ではなく外傷からの歪みやストレスからくる歪みが、緊張を造り出し歪んだ動きから始まり無理をして、全身でバランスを取らなくては成らなくなり、其々の関節の可動域以上の動きをすることで、末端からバランスをとるための情報の多くが、脳にかかることになりストレスとなります。
特に足首(足関節)の固さに関係する距骨と舟状骨はバランスを取るために重要な骨でこれ等と上部頚椎によってバランスを取っています。足首を弛めるのには、足首をブラブラさせること、それにより膝関節も弾みます。上部頚椎・後頭骨を弛めること足首を弛めることで体全体を弛めることが出来ます。
あとべ針灸治療院では基本的にこの考え (施術方針)で施術をしております。久我山と言う土地で施術をさせていただくことに感謝いたします。