上部頸椎とその周辺の組織について①

今回のブログからは、上部頚椎とその周辺の組織についてを3回にわけてお伝え出来ればと思いまとめてみました。みなさまにとって、少しでも役に立てばと思いますので、最後までお付き合いください。

久我山で、 あとべ針灸治療院を開業し施術を行う様になり、色々な体の歪みが全身に影響を与える事がより良くわかるようになりました。

頚椎、後頭骨の構造はまず表面から皮膚、表面内部を被い保護しています。それと皮膚表面の下には感覚器官があり、熱さ冷たさ痛みなどを感じています。東洋医学では皮膚表面に経穴(ツボ)があり、 頚椎、後頭骨にもツボはあります。皮膚の下には筋肉(骨格筋)があり頚を動かす筋肉で肩から頚椎を経由して後頭骨に筋膜としてついています。 頚を回したり前後に動かすことをしています。その下に頚の骨を固定するための筋肉靭帯があります。頚椎は7つの骨から出来ていますが、肩の付け根から上に向かって7番6番5番4番3番と並び、これらは筋肉靭帯で固定されています。上部頚椎 (2番 1番) には固定する靭帯はありません。可動域が重要で頚の動きの中心になります。

頚椎 1番は直接脳に影響を与え歪みを改善する事は既にお話をしました。頚椎2番は全身の歪みを調整しています。体の何処か問題が発生すると必ず頚椎2番に歪み(可動域が制限される)が起きています。逆に言いますと頚椎2番が全身の歪みを調整しバランスを取っているようです。環軸関節(頚椎の1番と2番)の可動範囲内で調整をし、それ(可動域)以上の歪みは動きを止めてしまい、全身の動きを制限してしまいます。