鍼(はり)・灸(きゅう)治療


鍼治療


鍼の種類

当院では使っている鍼は、使い捨てのディスポーサブル鍼で細いタイプの鍼が中心です。

他に使用する鍼として、刺さないタイプの円皮鍼を使用する場合がありあます。鍼が苦手な患者様やお子様に使用することが多いです。

治療用の鍼

鍼治療のやり方

鍼治療のやり方は多岐に渡っています。鍼に様々な種類があるように、刺し方もいろいろあります。

当院では鍼を刺してすぐに抜く方法、鍼を刺さず接触だけさせる方法、鍼を刺し少し置いて抜く方法で治療をしています。鍼に電気を通電させる方法もありますが、当院では行っていません。

一人一人の患者様の体質に合わせてやり方を変えていますので、安心して治療をお受けください。ご質問や不明なことがあれば、お気軽にお話しください。


灸治療


灸の種類

もぐさ

一般的にお灸で使うモグサは、乾燥させたヨモギの葉(の絨毛〔じゅうもう〕)を精製したものです。

原料となるヨモギは日本全国に自生するキク科の多年草で、さまざまな薬効成分(健胃、利尿、解熱、止血等)が含まれています。日本で馴染みがあるヨモギは古来より食べたり、飲んだり、お風呂に入れたりする様々なことに活躍する優れた植物です。

また、モグサを燃やした時の独特な香りは、ヨモギに含まれるシネオールという成分が燃焼した時の香りで、さわやかですっきりとした芳香を持つためリラックス効果も期待できます。

台座灸

台座の上にもぐさが詰まった筒があり、筒の先端に火をつけてじっくりと温熱刺激を与える方法です。

当院では基本的に台座灸を使用して治療いたします。皮膚に直接触れないお灸で、心地よい温熱刺激を感じてもらい、火傷の心配をせずに治療をしています。


灸治療のやり方

間接灸

当院では、モグサを円錐形に固めたお灸や長生灸を使用したお灸を使用しています。モグサを使用する場合は、肌の上にシートを貼り、その上にモグサを乗せて間接灸でお灸をします。

最初はポカポカと温かく感じますが、燃えきる頃に少しずつ熱くなります。「熱い」と感じた時点でお灸を取りますので、遠慮なくおっしゃってください。熱さを我慢しないお灸のため、ご安心ください。

熱いといっても、それほど大げさな熱さではなく痕も残りません。熱いと感じるのは一瞬、中には気持ちよく感じる方もいます。使用するお灸の数により、熱を浅く入れたり、深く入れたりと調整ができるお灸です。

直接灸

当院では内臓疾患、慢性疾患の症状がある方や、ご希望の患者様にだけ使用するお灸のやり方です。

モグサを米粒の半分の大きさ程度にして、指先でひねった小さなお灸です。一瞬だけ「チクリ」と熱く感じるのが特徴です。

症状により、燃えきる寸前に手で抑え熱さを軽減させたり、場合によっては最後まで燃えきらせたりと使い分けます。この一瞬の「チクリ」とした感じ方には個人差があり、気持ちよく感じる人もいれば不愉快に感じる人まで幅広くいます。この直接灸は内臓疾患や慢性疾患などに効果があります。