上部頸椎とその周辺の組織について②

前回からの続きです。
まだお読みではない方は、そちらを読んでから、今回のブログ記事をお読みください。

前回の記事はこちら:上部頸椎とその周辺の組織について①

2番 (軸椎)は全身のバランス取ることと、2番に付着している筋肉は上は1番 (環椎)を介して後頭骨そして側頭骨に筋膜として付着しています。

全身の歪みは2番と1番によってバランスをとりますが、可動域以上の歪みは頭の正常な位置を変えることになります。筋肉の緊張を起こしている側は、頭が引っ張り下ろされることになり、特に右側に歪みが多く現れます。これは多くの患者様から教えていただいたことですが、 右利きの方が多く右を中心で使うためだと思われます。

後頭骨、並びに側頭骨に付いている筋膜は頭蓋骨の筋膜に影響を与えそのまま引っ張りおろされて頭皮の緊張となります。頭皮もリンパの流れ血液の流れがありますので緊張を起こしている側は循環が悪くなり頭痛の原因になります。後頭骨には眼の神経も有りますので眼がしょぼしょぼする原因にもなります。

側頭骨の前側は蝶形骨と縫合していて頭蓋骨の前面を形成しているので顔面の緊張や歪みとして現れ、歯の噛み合わせにも影響を与えます。

東洋医学(漢方理論)では頭皮には多くの経穴(ツボ)があり特に百会(ひゃくえ) と言うツボは頭頂部のテッペンにあり、気 (宇宙からのエネルギー)がそこから出入りし全身に気が伝わる重要なツボがあります。私が勉強させていただいた自律神経免疫研究会の福田稔先生が提唱していたつむじ理論があります。これもつむじから全身にエネルギーが入ると言う理論です。