当院の施術方針と流れ

施術方針

身体は色々な反応(体の中からの異常が現れた時に皮膚の表面にツボとして現れること)を出します。
骨格・筋肉・筋膜・内臓等からの異常な反応です。
これらは、症状として、取り扱われますが、キヅキとして体の中からのお知らせです。
色々なツボ(反応点)は、実は全て関連があり、その流れは (東洋医学では、経絡を流れる
気の流れ)、宇宙からの波動(周波数)が東洋医学では気と言う考え方で取り扱われます。
物質(人間を含めた全て)には固有の波動を持っています。
宇宙からの波動と体の波動は共鳴しています。
この波動は体中を常に通り抜けています。
この流れが体の中の悪いところで止められ、その異常が表面に出たのが反応点でツボです。
ツボの場所は悪いところの一番近いところに現れます。
経絡とはその気(波動)の流れが幾つもあり (14経絡) 独立した流れですが、それぞれが複雑に関連しあっています。
例えば、肺の調子が悪い、咳がでる息苦しい等がある時に漢方では肺の経絡と大腸の経絡、表と裏の関係があり、咳をすることで、何とか自分の力で酸素を取り入れようとしますが、水分が飛ばされ大腸の水分量が足りなくなり、便秘になる。
このような関係があります。
色々な経絡に気の流れの滞りができ、体は複雑になり自分で治す動きができなくなったときに、病気が発症するのです。
未病という病気になる前、体調不良でも自分で治せる状態、休息すれば体調が良くなる状態で普通に生活ができることがベストだと思われます。
私の経験、東洋医学(人間の生き方に沿った医学) と、体の構造を知るためのアメリカへの留学に基づく、長年の経験で造り上げた施術を行っております。
どうぞ、必要なとき、何か体調の変化があり、キヅキがある時に連絡してください。
施術の流れとして下に書き出した順番で施術を行っています。

施術の流れ

望診

患者様が来られたときの状態をチェックします。
自然な動きの観察、全体からの歪み (歩き方や、 膝・腰の状態) 、声を交わした時の状態(明るい声、暗い声) 、そして体全体の中から表に出ていることで自然な動きではない、どこかぎこちない動きなどが在るところを診療させていただきます。
椅子に座られた時は背中全体の感じ、肩の左右の高さ、背中が丸くなっているか、捻れているか、骨盤の左右の高さの差などをチェックします。

問診

今のからだ全体の状態、疲れやすい、体が重い、頭がパンパン、眼が疲れる、息苦しい、お腹の調子、膝が曲げづらい、足首が腫れるなど、痛みがあったポイントやご自分が気
になるところを教えていただきます。

温度計による頚の左右の温度差をチェック

耳の下乳様突起の下の温度を左右で採ります。
左右の差がほとんどないのは左右の脳が、大後頭孔から出たところで頸椎一番との間に歪みがない状態です。
この位置は全身のバランスを取るために最も重要なポイントです。
温度差があるときは頭蓋骨と頸椎一番の位置の歪みにより、脳から出ている(延髄から脊髄神経)に歪みの影響を与え、全身に伝わる神経伝達に影響を与えます。
例えば右が低いときは、左の脳の働きが疲れているか
右の脳の働きが働きすぎで温度が上がっている。
右の頸椎一番か頭蓋骨の間に慢性的な凝りがあり循環が悪くなっている。
など、温度を計ることで、この後に触診で可動性を調べるときの情報となります。

触診(体のチェック)

最初に背骨を中心した肩・背中・腰などの左右差・緊張・痛みを触診で見つけ出し、患者さんからも一番気になるところを教えてもらい、調べます。

次に首・頭周りのチェック (特に頭の後ろ、 後頭骨) 首は7つの骨からできています。 これは背骨の骨で頸椎7、胸椎12 、腰椎5、からできている。

頸椎は左右前後に頸椎を動かす筋肉があり、首を守ること、そして頭を支える事をしています。
この筋肉をチェックします。
強かったり、突っ張っていたりしています。
これらの状態から頸椎のズレ、歪みが解ります。
肩からの筋肉は首そして後頭骨に付いています。
左右の後頭骨の頭皮の突っ張り、凝りがわかります。
頭皮も頸椎の歪みにより影響を受けます。

触診(脈から診断)

仰向きに寝てもらいます。
最初にチェックすることは脈を診ることです。
これは現代医学の脈速いか弱いかの脈ではなく、漢方の豚診でチェックしています。
そのときの脉(みゃく)の状態から各内臓からでる、脉(みゃく)の種類から内臓の働きを診ることができます。
例えば肺の脈が弱いときは呼吸が弱い、酸素が取り入れづらくなっています。
体が重い・動きづらい、など氣が上がり過ぎている時は脳を使ってずっと緊張が続いている状態だとわかります。
その他の内臓の働きもチェックし、状態を把握します。

触診(体からの情報)

次に、足の長さの左右差を診ます。
全身の緊張が足の長さの左右差として短くなり現れます。
左右の下肢のチェックから始めます。
膝の関節状態、動きがどうかそれに伴う筋肉、筋膜、足関節、これらを一つ一つ足の長さが揃う方向で診ていきます。
例えば、右の膝が悪いとき、まず左右の膝で左では足の長さが揃わず、右の膝で足の長さが揃う、 右の膝で緊張をゆるめる方向を探しだします。
膝、足関節そして股関節は左右でバランスを取っているので、それぞれで足の長さが揃う方向で緊張がとれる方向と施術ポイントを見つけだします。
下肢は体重を支え歩く事をしています。
複雑な動きでバランスを取っています。
そのために、それぞれの歩き方があり、それに、ケガなどで膝や足首(足関節)を痛めたりすると歪みができ修復ができていれば良いのですが、治らなくてそのままでいると関節の変形で痛みが出てきます。
体からのお知らせなのですが、それを越えると固まってしまい、それを他の関節でバランスを取りますので、負担が体全体の動きに制限をかけ悪くなります。
これは全身に影響を与え腰や肩、最終的に頚の一番大事な上部の一番 二番そして後頭骨に影響を与えます。

上部頸椎のチェック

頸椎1~3番と後頭骨合わせて上部頸椎といいます。
背骨のなかで一番可動性を持っているのが、環軸関節で頸椎1番と2番の関節を言います。
体全体のバランスをここで取っています。
足や腰肩の歪みは最終的にこの環軸関節が調整しています。
その上に頭蓋骨が乗っかっています。
頭の重さは大体5キロ位あり、それを支えているのが頸椎1番と2番です。
特別に1番はアトラス 2番はアキシスと言う名前が付いて頭を支えています。
そして全身のバランスを取って要るのと、一番大事なのが頭蓋骨と頸椎一番の間で神経交叉(しんけいこうしゃ)をしていることです。
脳から出た最初の部分は延髄の末端になりその先は脊髄神経になります。
その位置は人によって変わります。
頸椎一番の位置に歪み(ズレ)が起きると脳に直接影響を与えることになります。
その影響は最終的に視床下部に悪い刺激を与えることになり、最高位の自律神経のバランスを崩すことになります。
つまり体全体の問題になるのです。

施術方法

チェックで歪みの方向性と施術ポイントが解り、体の歪みを緩める方向を一つ一つ足の長さで揃う方向で見つけ出します。
一つの歪みが全身のバランスを崩していることもあり、幾つかの歪みが重なって問題を起こしていたところもあります。
それらを見つけ出し施術を行います。
頸椎の歪みをチェックして調整を行います。
次に全身をチェックし施術を行い、ポイントが緩んでいるか整っているかを診ます。
頭皮の緊張が緩んだか、手の関節が緩み可動域が広がったか、肘は動かしやすくなったか、仰向きで背中の腰椎の動きはどうか、股関節の可動性は緩んでいるか、膝の可動性はいいか、下肢の筋肉の緊張が緩んでいるか
足首の可動性、足の関節リスフラン、ショパールの可動性をチェックし必要なところは調
整を行います。

次にうつ伏せチェックと調整を行います
うつ伏せの状態で足の長さの左右差を診ます。
伸ばした状態と90度に曲げた状態で足の長さが変わるかをチェックし、骨盤の状態を診ます。
仙骨と腸骨で造る仙腸関節の状態をチェックし、仙骨の歪みの左右差と腸骨の歪みの左右差で骨盤の組み合わせの歪みを見つけ出します。
骨盤がゆがんで平行でないとその上に背骨がありますから骨盤の歪みは背骨の並びに影響を与えます。
骨盤のチェックの後、背骨の歪み・捻れのチェックを行い、調整を行います。
治療としては、鍼かお灸を用います。
最終的には足の長さが取れているかをチェックし、大丈夫なら最後に椅子に座ってもらい
頭部後頭骨をマグネット鍼で流れを良くなるように刺激を与えて、終わりにします。
最後に患者さんから今の状態をお聞きして体全体の動きが良くなったことを確認して終わりにします。

この様にして、お一人お一人治療をさせていただいています。
患者さんにはそれぞれの癖があります。
右利きのかたは右手が使いやすい体の癖があり、それによってバランスを取っている。 それぞれ凝りかたも癖があります。
首が痛くなっている方、 腰が痛い方、 膝が痛い方等があります。
これらは各部分の歪みが症状として痛みを引き起こしています。
その部分だけの問題だけではなく、全身の歪みとして、影響があるのです。
最終的にこの歪みが上部頸椎と後頭骨の位置のズレとなり、バランスが取れなくなります。
その状態が続いて、歪みの改善がなく、ずっと続いていると血行循環が悪くなり病気の原因が出来るのです。
無理に筋肉を使いすぎ疲労性の凝りでパンパンに張った状態は筋肉に乳酸が溜まった状態です。
ほぐすこと・暖めることで弛みますが、バランスを取るために張っている筋肉は、その緊張を緩めるとバランスを崩すことになります。
この全身のバランスを取ってコントロールしているのが上部頸椎です。
頭を支えることそして情報を取るために、背骨で額は一番の可動性があるところです。 このポイントを調整することで、全身に影響を与えバランスを改善することができます。

全身のチェックポイントと望診(体の外から診た状態)で、必要なポイントを合わせて施術
を行っています。

病気になる前の状態(未病)とは、体調が良くなくてもまだなんとか自分の治す力で治す、そして休息すれば回復できる状態を言います。
私は鍼灸師です。
施術をすることで、 歪みの改善そして症状の改善をなんとかしてきたつもりです。
色々な症状を患者さまは持っていらっしゃいます。
現在の世の中では、生活に便利なことがあり快適な生活ができる反面、 体には良くないものも増えてきています。
特に通信手段として身の回りに電磁波が飛び回っています。
長く使っていると体の細胞を傷つけ、子供たちのアレルギーの原因になることも、あるようです。
明らかに自分で治せる能力が、 色々な外からの影響で低下しています。
施術家はこの環境の中で、患者さまがなんとか自力で治せるようにする能力を呼び起こし改善できる体、対応できる様に、施術をおこなっています。
勉強をさせていただいた、先人の先生方は、人間の身体は間違ってできてはいない。
体の声を聞きなさいと、常に言われていました。
その声を常に聞き取れる様に敏感であれと言うことで、 施術を行っております。