体のバランスと健康の大切さ
「バランスというものを常に考えています。身体の器である骨格のバランス、各関節のバランス、筋肉(皮膚、筋膜、靭帯を含む)のバランス、そして内臓のバランス。これら全てが組み合わさって、私たちの体が成り立っています。もちろん、神経、血管、リンパ、そして体全体を統括している脳のバランスも重要です。
骨格のバランスについてですが、例えば利き腕の影響があります。右利きの方は、自然に右腕を使いやすい位置に置き、体全体も使いやすいように少し捻れています。右腕や右肩が前に出るため、体のバランスを保つために左腰で支えることが多いです。その影響で、左股関節や左膝、左足首にも捻れが生じます。また、右目に合わせて左目を使っているため、目のバランスにも影響が出ています。
これらのバランスの崩れは、通常、無理をしなければ大きな症状として現れません。しかし、無理をした場合、体のどこかに問題が発生しやすくなります。筋肉には、骨格を支えるための筋肉と、運動を助けるための筋肉があり、それらを覆う筋膜や皮膚もあります。無理な動作が続くと、骨格を支える筋肉に歪みが生じてしまいます。
体内の内臓も、左右均等に配置されているわけではありません。例えば、肝臓は右側に大きく、食事の後はしばらくの間は張れています。特に、右側の三葉は背中側から触ると張りを感じることがあります。通常は時間とともに収まりますが、もし張りが続いている場合は何らかの問題があるかもしれません。体は常に動いてバランスを保っていますが、どこかに問題があると、動きが制限され、症状として現れます。
体のバランスを支えるのは自律神経です。無意識のうちに体を調整してくれますが、やはり身体の休憩を取ることが大切です。特に、睡眠は非常に重要です。秋になり、涼しく寝やすい季節になってきました。夏の疲れを取って、体をリセットしてください。