異常気象と自律神経の影響
今年の11月、偏西風の蛇行が続き、夏の猛暑が引き起こされる一方、冬の気候は暖冬の予想や突然の寒波、大雪の影響を受けると言われています。また、南方では異常な数の台風が発生しており、海水温が高いため、台風の微妙な気圧の変動が周囲に震動を与え、それを私たち人間が感じ取っています。この震動は自律神経に影響を及ぼし、自然界からのストレスとして私たちの体に続いています。
ストレスは脳が理解し、うまく対処できていれば問題にはなりませんが、理解できない情報が脳の中でぐるぐる回り、理解できない状態になるとストレスとなります。自律神経のコントロールは意識的にはできません。脳の視床下部にある自律神経の最高中枢が全身からの情報を処理し、それぞれの調整を行っています。これにより、体は自然に季節の変化に対応しています。
しかし、今年のような異常気象には体がうまく対応できず、体調不良を訴える人が増えています。頭痛、肩こり、腰痛、股関節や膝、足首の痛みなどがその症状として現れています。気圧や温度の急激な変化、季節の切り替えが突然であることに加え、個人の持つストレスも影響して、自律神経の働きが鈍くなり、調整がずれてしまうのです。
この時期、暖かくして適度な運動を取り入れ、体の循環を良くすることが重要です。寒さに負けないためにも、体調を整え、積極的に対策をとりましょう。