頸椎が全身に及ぼす影響③

全身のバランスを取っているのは脳です。
意識してコントロールと無意識でコントロールをしています。
全身の情報網から常に情報チェックし適切に処理をおこなっています。
成長と共に骨格も大きく変化していきます。

しかし、何かアクシデントで歪みが有っても、その状態が改善されれば良いのですが、残ってしまっても、その状態で最善の働きを脳はしています。そして、歪みが起きた所の情報が一つ増えることになります。

体は一つの個体です。
したがって、一つの歪みは全身に影響を与えることなり、脳への情報が増えることとなり、ストレスとなります。歪みが解決出来ればストレスも無くなるのですが、解決出来なければ脳の中をぐるぐる回ることになり、頭の中に何か解らないハッキリしないものとして感じる方がいらっしゃいます。

先ずは、骨格の歪みが問題だと思います。
たとえば、車のシャーシー(車の骨組み)に事故などでゆがみ (歪み)が生じた状態で走行しているとタイヤのバランスが悪くなりその振動が電気系統(人間だと神経系統)やサスペンションの異常振動となり現れます。人間の骨組みの中心は、背骨にあたります。肩関節と股関節は両輪にあたります。
背骨は、一つのパイプではなく、 頸椎7(前湾)・胸椎12 (後湾)・腰椎5 (前湾)・椎骨でS字の様に湾曲し、バネの様にバランスを取っています。この状態が人間に取って、真っ直ぐな状態です。

この背骨に外傷的な衝撃が加わると椎骨の位置が代わり一つ一つに付いている筋肉が緊張を起こしたり緩んでしまったりしてバランスを取る事が、より複雑になります。その他に末端、足関節・膝・股関節・手関節・肘・肩関節等にも影響を与えます。また逆に其々の関節からも背骨を緊張させる要因になります。背骨には脊髄神経が通っており、其々の位置から各内臓に神経が通っています。これらにも影響を与えることになります。

背骨の歪みを上部頸椎の可動範囲でバランスを取り、可動範囲の中で歪みをコントロールしています。
全身からの歪みの情報が増えることで可動範囲を越えた時に体に痛みを発症します。これは、脳の中の視床下部にある自律神経に影響を与えることになります。体の構造的な歪みが体の内面に影響を与えることになります。

施術方法としては、上部頸椎の可動範囲を戻すことからはじめます。これにより構造的なバランスを取り安くなり、内面的な働きを取り戻す事ができるからです。そして末端(自分では戻ることが出来ない歪みが生じた)でバランスが取れる関節や筋肉の調整を行います。コントロールしている脳から末端へバランスを取るための情報(神経伝達)と末端から脳への情報が体全体のバランスを取っています。
この両方からの働きにより身体はバランスを保っているのです。