頸椎が全身に及ぼす影響①
人間がこの世に産まれ出てから人間としての成長が始まり体の成長が落ち着くのには約20年かかります。
赤ちゃんのときはまだ起き上がることができず、約4ヵ月くらいでまず頚(首)の湾曲が出来はじめ、頚(首)がすわります。
そして徐々に背骨の湾曲(S字)が出来上がり、約12ヵ月位で立ち上がる事ができます。
これは、遺伝子の中に2本足で立つ情報が組み込まれて成長するようになっているからです。
ます頚(首)がすわる。
これは脳が周りの状況を判断するため頚(首)を動かし安全な状況かを判断しています。
そのため上部頸椎、頸椎1番と2番は背骨の中で特別な型をしていて、環軸関節といい、可動域が広く頭を支え動かす様になっています。
生後4ヶ月位ではからだ全体を支えるより頭を動かす事が主体になっています。
産まれた所が安全な環境どうか、2歳前後まで脳が判断して、成長する。
それから脳は発達し頭頂部の頭蓋骨が開いていたところも発達に伴い閉じていきます。
この大きくなり始めた脳(頭蓋骨)を支えているのが頸椎一番(環椎)であり回転の軸(軸椎)です。
脳の発達と共に全身のバランス (脳の中の平行バランスを取る器官と構造的な頸椎一番と二番によるバランスは密接な関係があります)を取っています。
例えば外傷で頚を痛めたときに脳の平行器官にストレスがかかりフラフラしたり、吐き気をもようしたり集中する事が大変になったりします。
頚の動きが良くならないとそのストレスはなかなかとれません。