後頭部と首のつながり

鍼灸施術の勉強を始めた頃、鍼の実技の時に最初に言われたのが、盆の窪(ほんのくぼ)頭蓋骨の後頭部と頚椎一番の後ろにある大事なポイントに鍼を打たないように言われました。まだ施術の経験もないので、危険なためだと思います。今だったら大事なポイントだと解ります。頚椎一番の後ろ、後弓の部分で筋肉は小後頭直筋 (Rcp Minor)がついています。頭蓋骨の平行を保つために最も大事なところです。

この部分の緊張は脳の脳幹への緊張につながり、自律神経の交感神経優位になるためリラックスがしづらくなります。視床下部には自律神経の最高中枢がありますので影響を受けます。視床下部の自律神経中枢では睡眠、食欲、血液の循環、呼吸などをコントロールしていますが、交感神経が優位になるとリラックスがしづらくなり、不調の原因となります。

私が骨格の構造と働きを知りたいため勉強したカイロプラクティックの中でもやはりこの部分は特別に取り扱いされていて、スペイスフィックスカイロプラクティックと呼ばれています。上部頚椎(頚椎一番、頚椎二番、頚椎三番それと後頭骨)を表しています。頚椎一番(環椎)と頚椎二番(軸椎)で環軸関節を造っています。脊椎のなかで一番可動域があり全身のバランスをここで取っています。

全身の緊張をここで調整しているのですが、あまりにもストレスが強いと交感神経が優位となり、自律神経のバランスが取りづらくなります。これが不調の原因となります。鍼灸もカイロプラクティックも同じ感覚感性で体を診ています。手法は違いますが、先人の感性感覚に感動を覚えます。ありがたいです。