気象病と自律神経の関係

気圧、気温、湿度、これらの変化で体調が悪くなるのが、気象病と言われています。昔からあったのですが、やっと病気の原因として自然の変化で体調が崩れることを取り上げるようになりました。

そして黄砂、偏西風が蛇行しているので梅雨前線が北上できないと黄砂は飛んで来るようです。これらのことが体に影響を与え、自律神経の乱れとなります。

自律神経はそんなに速く変化することが出来ません。年齢が高くなるとより反応が遅くなり、1日の中で変化する気圧、気温に対して自律神経はおおよそ2日から3日かかって調整しています。1日1日と気候の条件が変わるのでそのたびに変化をすることになります。

自律神経の大元は脳にありますからストレスとなってしまいます。昔、もう10年以上前になりますが、80代の女性で新宿に出かけると何度か立ちくらみや貧血のような症状が出て体調が優れなくなるので病院で検査を受けたそうです。検査結果は異常なしで原因が解らず不安になっていたときに施術に来られました。

頚と腰に問題がありましたが、一番の心配が出かけると体調が崩れることでした。私の経験上、施術をした方の中で低気圧のときに神経痛がでる、台風が来る前に体調が崩れる方がいらっしゃって、気圧が関係していると思っていたので、その女性の方に出かける予定日の前に天気図を見て気圧が下がる時に問題が起きる様なので出かけるのを控えてはとお伝えしました。

その方がすごいのは、それから新聞に載っていた天気図をスクラップブックに貼り付け二年分作り上げました。そして自分が調子が悪かった日にちを書き込み、それが確実に低気圧が来るときに自分の体調が崩れる事を認識され、低気圧がくる時には出かけないようにされていました。そして一年を通して一番体調が悪いときは梅雨に入る時期で気を使われていました。

10年前と現代では気象条件は違います。今は変動が急激に変わるのでより自律神経に影響を与えることになります。より良く通りすぎるためには自分の体力(抵抗力)をつけることで、乗りこえるしかありません。ある程度の汗をかく運動をすること、食事は冷たいものばかりではなく温かい物をとる。疲れたら少し横になる。などで乗り越える準備ができます。